zyasumiの日記

今日から新しい日

可怪しかった日々

おかしい…と読むのだけれど

このおかしいは、怪訝なとか

変なとかの意味の方。

 

決して愉快な方の可笑しいではありません…ので。

 

 

 

 

今は頭…の髪の毛が大分白くなって来たけれど

 

むかし…頭の中が真っ白になったことがある。

まぁ、ショックで…だけれど。

 

今日その時のことを家族と話していて

「あの時は本当に可怪しかった。

どうしていいかわからなかった。」と

言われた。

 

余りにひどいことがあると

人は

その事自体を忘れると言うけれど

 

確かに私もその頃のことは

あまり明確に覚えていない事に気付いた。

 

 

あの時はこうだったと説明されても

途切れ途切れの記憶しかなく

時系列で結びつけることが出来ていない。

 

もうすっかり忘れていたとは言わないまでも

20年以上前の出来事なので

忘れて生きてきたはずだった。

 

でも、改めてその時を共に過ごした人に

言われると

 

その頃の感情がやはりふつふつと蘇って来る。

 

 

その頃出会ったある人の事を

人から聞いた話しだが忘れられない話しがある。

 

その頃の境遇が似ていたのかも知れなくて

覚えているのだろうと思う。

 

そのある人は…原因は知らないが

やはりショックな出来事が

あったのだろう…

 

精神病院に1ヶ月ほど入っていたそうだ。

 

家族にその時のことを尋ねると

「聞かない方が良い」と言われるそうで

 

それだけでどれだけ酷かったかが想像できる。

 

 

 

私もそれに近い状態だったのかも知れない。

 

平静を装おうとして

普通の生活を送っていたつもりだった…と言う

記憶はあるから。

 

家族に言わせれば

普通ではなかったらしいけれど…。

 

そんな話しをしていて

また、あの時の気持ちを思い出して

 

寝るときに泣いてしまうのかも知れない…と

思っていたけれど

 

家族とその事について話せたせいなのか

何故か今回は涙も出なかった。

 

心に深く傷として残ってはいるけれど

もう終わったことで

 

成る可くして成ったと言うのか

これ以外の選択肢は無かったとも思うので。

 

ただ、あの時に自分の人生は終わったのだ…と

自分の心が思ったのも事実なので

 

あれ以降の人生を今振り返れば

確かにオマケの様な…

 

生きていない人生だったし

これからもそうなのだろうとは思っている。

 

かと言って今が取分けて不幸

というわけでもないのだ。

 

ただ、その前が私にとっては

多分、人生で1番幸せな時だった。

 

それだけは間違いのない事だと心が言っている。