明け方に夢を見た。
ハッキリ覚えていて癒される夢だった。
空は明け方直前のような空でまだ少し薄暗かった。
場所は広い都会の公園のようだった。公園に隣接して池か川かの水辺があり、少し向こうには高速か鉄道か分からないけれどとても高い高架が見える。
そこで誰かに
「やっと戻って来られましたね。」と言われ
「ええ、やっと……」と言って言葉に詰まり、本当に故郷に戻れた感覚を身体で感じ、魂が震えた私が居た。
そこには小さい妖(あやかし)が所々に居て…着物を着ているのがイメージの世界だなと思わせたが…幸せそうにしていた。中には小さい猿を連れているのもいた。
そこで、太閤通り…と、聞こえた気がした。
太閤って…猿と言われた、あの秀吉のこと?
その後、水辺の上の工事現場の足場に組まれたような高いところでバスを待っていた。
そこにはウチの家系の女性たちが集まっていた。みんな和やかで嬉しそうで私を愛してくれていた…と感じた。
施設に入っているはずの母や、私の妹と娘、そしてなぜか娘の親友と女性ばかりでバスを待っていた…と、そこで目は覚めた。
これは…あの世からのお迎えかと思ったが、みんな生きている人たちばかりだった。
じゃあ最初に見た場所はその近くと言う事なのか…かなり広い緑の敷地を目安に探してみたら「堀止緑地」と言うところにストリートビューで降りてみると、そっくりの状況だった。
北側に本当に高い高架もあり、近くで工事もしていて、しかもそこは川の上で、バスを待っていたところによく似ている。
最近はたまにこういった癒される夢を見る。普段会いたいけれどなかなか会えない人たちと会ってそこで安心感をもらってくるようだ。
後日談がある。
…後日、娘にこのことを話したら
「お母さん、そのバスに乗らなくて
良かった。もしかしたら…」
もしかしたら…もう、戻ってこれなかったかも
しれない…と、
言いたかったようだ。